すばらしい！？ 五月晴れ♪

きょうは全国的に晴れて、いわゆる五月晴れ（さつきばれ）でした。

今の時代はインターネットが普及したお陰で、日本中いや世界中の空がリアルタイムに見ることができて便利ですよね。テレビ局や役所などのＨＰでは、建物に取り付けられたライブカメラの映像をだいたい公開しています。木の陰の濃さなどから日差しの強さも分かり、遠方の天気の現状を把握するのに、大いに活用しています。

きょうの天気は雲も少なく快晴のところが多かったようですが、遠くが白く霞んで見えていませんでしたか？

実はこれ、五月晴れの特徴でもあるのです。すっきりと澄んだ空が印象的な秋晴れとは対照的に、五月晴れはボヤけて見えることが多い。

理由は空気中に小さなチリや砂、水蒸気などがまんえんしてるからなんです。初夏の今頃は、空気の対流（上下によく混ざる）が盛んなため、地面近くの小さな粒たちが、上空にプカプカ浮いています（中国からやってくる黄砂もその一つ）。このように小さな粒子が原因で見通しが悪いときには、観測上は煙霧（えんむ）【記号∞】といいます。また、晴れと雨の変化が激しく、空気中に水分が多いときは、もや【記号＝】として観測します。

では、「なぜ空気中に粒が多いと白く見えるか？」については、なんとなく分かると思いますが、いづれ「空の青と海の青」のコーナーで書くこととします。たぶん。

五月晴れについてもう一つ。もともと五月晴れは６月でした。

「えぇ～！！」というリアクションを期待していますが、あっさり「そうだよね。」という方、あなたは結構年配の方でしょう。そもそも「さつきばれ」って言うくらいだから旧暦のころから使ってるのです。旧暦は今の暦と一月ほどずれてますから、もともとは６月のことで、『梅雨の晴れ間を指す言葉』でした。それが昭和になって暦が変わったあとにも、５月の晴れを五月晴れと言い、いつの間にか定着してしまったようです。

 

 

コメント 1

来月になったら、知ったかぶりをします。笑
by HAL (2006-05-27 11:50)